憲法改正の具体的なスケジュールはどうなるか。
立憲民主党憲法調査会事務局長の山尾志桜里衆院議員が、「与党主導の最短改憲スケジュール」として、目下のご自身の見通しを示されている。現在、憲法改正に対して最も“前向き”に取り組もうとされている野党議員の、(野党的には)極めてシビアな捉え方だ。広く憲法に関心を持つ国民の参考になるだろう。平成30年12月 臨時国会にて憲法改正原案の提出。平成31年4月 通常国会にて予算成立・統一地方選後に原案採決・国会発議同年(新元号元年)GW 皇位継承を含む10連休同7月 参院選と同時に憲法改正国民投票新元号2年の年初 改正憲法施行このスケジュールなら以下の4条件を満たすという。(1)2国会をまたいで「丁寧に」憲法改正議論がなされた、と説明できる。(2)参院選で与党が3分の2を割る前に、少なくとも国会採決・発議に持ち込むこと。(3)参院選で与党が敗北しマイナスの世論形成がなされる前に、国民投票がなされること。(4)新元号、新憲法、安倍首相のもとで東京オリンピックを迎えること。安倍政権下での改憲を前提にすると、なかなかリアルな見立てだろう。特に、来年の参院選に“合わせて”、改憲の国民投票を設定する可能性を想定されているのは、さすがだ。このスケジュール通りに事態が進むかどうか。
さしあたり、目の前の12月が大きな山場となる。